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年間のエネルギー収支ゼロ以下を目指すZEHについて、魅力や補助金制度、栃木県の施工事例、メリット・デメリットを紹介します。
ZEH(ゼッチ)とは、「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略で、年間のエネルギー収支をゼロ以下にすることを目指した住宅のこと。消費するエネルギーよりも、創り出すエネルギーの方が多い住まいのことです。断熱性と省エネ性を高めるとともに、太陽光発電システムによって創エネを行うことで実現します。
ZEHの魅力の一つ目は、高い断熱性。ZEH仕様は、屋根や外壁、窓などに断熱性の高い建築資材を使って住宅の断熱性を高めている点が特徴的です。同時に、気密性や採光性を高めることによって、室内の温度を均一に維持することができます。冷暖房器具を過度に使用しなくても、夏は涼しく冬は暖かい空間を保てるため、一年中快適に過ごせるでしょう。
ZEHの魅力の二つ目は、省エネです。ホームエネルギーマネジメントシステムの「HEMS(ヘムス)」を取り入れるケースが一般的。電化製品のエネルギー消費量を見える化したり、使用するエネルギー量を管理したりして、効率よく省エネを実現します。
ZEHの魅力の三つ目は、創エネです。創エネとは、エネルギーを創り出すこと。太陽光発電システムを導入することが多いです。屋根に太陽光パネルを取り付けて、自然光による発電を行います。創り出したエネルギーは、普段の生活に使うだけではなく、蓄電することも可能です。
経済産業省と環境省が、ZEHに対する補助金制度を設けています。ここでは、新築住宅を建築・購入したり、既存住宅を改修する個人を対象にした補助金制度をまとめました。
ZEH支援事業による補助金の対象の一つ目は、「ZEH」です。ZEHロードマップにおける「ZEH」の定義を満たしており、SII(一般社団法人環境共創イニシアチブ)に登録されているZEHビルダーやプランナーが関与している住宅であることが交付要件となります。補助額は1戸当たり60万円です。
ZEH支援事業による補助金の対象の二つ目は、「ZEH+」です。「ZEH」の交付要件に加えて、省エネ基準から25%以上の一次エネルギー消費量削減か、3つの装置(外皮性能の更なる強化、高度エネルギーマネジメント、電気自動車を活用した自家消費の拡大措置のための充電設備・充放電設備)のうち2つ以上の導入を満たす必要があります。補助額は1戸当たり105万円です。
次世代ZEH+実証事業による補助金の対象は、「ZEH+」です。 ZEH支援事業の交付要件に加えて、蓄電システム、燃料電池、V2H充電設備(充放電設備)、太陽熱利用温水システムのいずれかを導入する必要があります。補助額は1戸当たり105万円です。
上記は2021年度の内容であって、年度が変わると制度の詳細も変わる可能性がありますので、ご注意ください(調査は2022年1月)。2021年度のスケジュールを踏まえると、5月〜11月にかけて応募が受け付けられています。公募期限から1ヶ月ほどで審査が行われ、審査が通れば期間中に実績報告書を提出することが必要です。補助金は先着制なので、2022年度への応募を検討される方は、お早めに2022年度の公募要領をご確認ください。
引用元:いえものがたり公式サイト_施工事例
https://iemono.co.jp/gallery/con_027.html
引用元:いえものがたり公式サイト_施工事例
https://iemono.co.jp/gallery/con_027.html
引用元:いえものがたり公式サイト_施工事例
https://iemono.co.jp/gallery/con_027.html
屋根いっぱいに太陽光発電のためのソーラーパネルを敷き詰めました。リビングは吹抜けと掘りごたつになっており、家族みんなが集まれる開放的な空間になっています。バルコニーは日当たりがよく、メンテナンスをしなくても長持ちする板金防水のスカイプロムナードを使用しました。
引用元:いえものがたり公式サイト_施工事例
https://iemono.co.jp/gallery/con_023.html
引用元:いえものがたり公式サイト_施工事例
https://iemono.co.jp/gallery/con_023.html
引用元:いえものがたり公式サイト_施工事例
https://iemono.co.jp/gallery/con_023.html
住宅部分の屋根だけでなく、手前のガレージにもソーラーパネルを配置し、太陽光を最大限に活用できる住宅です。リビングは吹き抜けになっていて、明るい空間に仕上げました。1階の梁に照明を取り付けるレールを設置したことによって、好きな位置に照明を移動させることができます。季節による太陽光の角度の変化に合わせて、照明を調整することも可能です。
引用元:いえものがたり公式サイト_施工事例
https://iemono.co.jp/gallery/con_004.html
引用元:いえものがたり公式サイト_施工事例
https://iemono.co.jp/gallery/con_004.html
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https://iemono.co.jp/gallery/con_004.html
片流れの屋根いっぱいに太陽光発電パネルを搭載した住宅。見た目は平屋のようですが、2階建ての3LDKです。リビングダイニングとキッチンは、白を基調にしたシンプルなデザインに仕上げました。ナチュラルな色のフローリングを合わせて、明るい空間を作っています。キッチンのワークトップとシンクはステンレスにして、換気扇もシルバーを選んで統一感を出しました。
栃木県でZEHを建てるメリットには、以下の3つが挙げられます。
ZEHのメリットの一つは、生活に使うエネルギーの消費量を抑えられるため、光熱費を軽減できることです。寒暖差が激しい栃木県では、夏や冬の光熱費が高額になりがち。蓄電池システムを導入すれば電気を電力会社に売ることもできて、収益を得ることも可能です。
太陽光発電システムを使って電気を創り出せるため、災害により停電が起きたときでも電気を使用できます。災害時の停電は復旧までに長い時間を要することもありますが、ZEHなら安心して過ごせるでしょう。
ZEHは、初期費用が高くなるというデメリットがありますが、補助金制度を活用することで初期費用を抑えることができます。経済産業省と環境省による補助金制度では、1戸当たり60万円か105万円が交付される可能性がありますので、チェックしてみてください。
栃木県でZEHを建てるデメリットには、以下の2つが挙げられます。
高い断熱性や省エネをかなえる設備や、太陽光発電システムを設置するため、一般的な住宅よりも初期費用がかかってしまうことがデメリットです。メリットにも記載したように、補助金制度の活用も、ぜひご検討ください。
太陽光パネルを設置する場合は、屋根のデザインが限られるかもしれません。太陽光パネルには「屋根置き型」と「屋根一体型」があり、主にこの2種類から選ぶことになります。屋根をオリジナルのデザインにできない可能性があることは、踏まえておきましょう。
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